会社勤めをする人たちにとって、給料日まで現金がない状態はなかなか苦しいものです。業務上、交通費や経費など、どうしても立て替えが必要になったりする場面が出てくるからです。もちろん、貯金があれば切り崩すことはできますし、多くの人がそうしているのかもしれません。
ところが、このようなデータもあります。金融広報中央委員会が2015年11月に公表した「家計の金融行動に関する世論調査」で2人以上世帯のデータを見ると、「金融資産を保有していない世帯」は30.9%と、前年と比較して0.5ポイント増加していることがわかったのです。つまり、全体の3割が貯蓄ゼロという、綱渡り状態で毎月を過ごしているのが実情なのです。
このデータが意味するところをストレートに受け取れば、多くの会社で給料日として設定されている25日前には、前月の給料を使いすぎてしまった、貯蓄0のサラリーマンやOLが途方に暮れる状態になるのです。
給料日までまだ時間はあるが、手元にお金がない…。今回は、そんな方のためになる情報をまとめてみました。
残っているお金をどう使うか計画を立てる
まず真っ先にやらなくてはならないのが、残っているお金を正確に把握することです。
財布の中のお金はもちろん、銀行口座に残っているお金、部屋に置かれたお金やタンス預金を洗い出していきます。また、リサイクルショップやネットオークション等で現金化が可能な物についても、一度把握しておくことが大切です。できれば、これらについてはすぐに現金化できるのか、それとも現金化までに日数を要するのかについても、確認しておくといざというときに助かります。
集計が終わったら、次に出費についての優先順位をつけていきます。生活費は毎月一定の額が引き落としなどで自動的に引かれる「固定費」と、月によって金額に幅がある「変動費」の2つに大別できます。
例えば、「固定費」は家賃・住宅ローン、水道光熱費、保険料、通信費などです。「変動費」は食費、レジャー費、被服費、交際費、医療費などがそれにあたります。
固定費の中でも占める割合の大きい家賃・住宅ローンは、給料日直後に引き落とし日が設定されていることが多いため、すでに支払っていると仮定しましょう。同様に、水道光熱費や保険料、通信費などもすでに引き落とされているはずです。そうなると、優先順位をつけて調整できるのは、変動費の中からということになります。レジャーや被服費、交際費を抑えるのはもちろん、場合によっては食費も切り詰めていかなければなりません。
給料日まで、あと何日あるでしょうか? ここでは、手元の現金が30,000円で残りが10日と仮定します。単純計算すると1日3,000円ということになりますが、「1日3,000円使っても大丈夫」ということではありません。
交通費や支払いが絶対に先送りできない項目の額を、まずは引き算します。例えば、それが15,000円になってしまったら、残りも15,000円。つまり、1日1,500円でやりくりしなければならないことがわかるはずです。
重要顧客との打ち合わせをカフェで行ったら、あっという間に1,500円くらいは立て替える必要が出てくるでしょう。
つまり、ここでも「1日1,500円使っても大丈夫」という意識ではなく、「1日0円で極力過ごす。何かあったら1,500円だけは使える」と頭に入れておく姿勢が求められます。たとえ1日を0円で過ごせても、「明日は倍の3,000円使える」と考えると、思わぬ落とし穴にはまることがありますので、「1日1,500円」は崩さないようにしましょう。
1日0円で過ごすためには、絶対に外食はできません。冷蔵庫にある食材を活用して夕食をとったり、さらに残りをお弁当にして会社に持っていったりすることで、食費を0円に抑えることが大切です。
給料の前借りをする
残っているお金をどう使うか計画を立てても、赤字になることが判明する場合もあります。その場合、何らかの金策をする必要が出てきます。しかし、すぐに人に頼るのではなく、まずは自力でお金を工面できるよう、最大限努力しましょう。タンスに眠っている洋服やCD、本など、売って現金化できるものはあるかもしれませんし、副業が禁じられていない会社でしたら、日雇いのアルバイトをしてもいいでしょう。
もし、自力での金策では間に合わないのであれば、あきらめて人に頼ることを考えます。人との関係にしこりを残さないためには、やはり両親や仲の良い親族に借りることです。次に友人関係をあたりましょう。ただし、それほど関係が深くない友人はもちろん、親友と思っている友人でも、借金をきっかけに疎遠になるケースがあります。学生ならまだしも、立派な大人になっても借金で迷惑を掛ける人と、仲良くしたいと思う人はいません。友人に借金する際は、それを覚悟の上で連絡を取ってください。
もし、その道も断たれた場合、「給料の前借り」という選択肢もサラリーマンやOLには残されています。ここで、給料の前借りについて多くの人が勘違いしている事実を紹介します。
給料の前借りというと、語感から「(まだ働いてはいないけど)これから働くことを前提に給料を先にもらう」ことだと思っていないでしょうか? しかし、この方法は強制労働にあたるため、労働基準法違反となります。たとえ労働者と会社のあいだで合意があってもだめなのです。給料の前借りとは、あくまで「これまでに働いた分の給料を給料日前にもらう」ことです。実働に対してのみ給料の前借りは可能と覚えておきましょう。
しかし、この給料の前借りは、会社側が労働者の希望に応じなければならないという義務はありません。つまり、会社の裁量に委ねられています。ただし、以下の場合に限り、労働基準法第25条で前借りに応じなければならないと定められているケースも存在します。
・労働者自身、もしくは労働者の妻が出産する場合 ・労働者やその家族が急な事故や病気で入院、もしくは高額な治療を受けることになった場合
・地震、雪害、津波など、予期せぬ自然災害で家屋などに甚大な損失を受けた場合
・親族に対してやむを得ない出費が必要になった場合
・労働者がやむを得ない理由で帰郷する場合
上記に該当する場合、労働者は正当な要求として給料の前借りを希望できます。また、上記のようなケース以外の個人的事情でも前借りを希望することはできますが、これを受けるかどうかは会社の裁量次第です。
ただし、前借りで受け取れるのは「既往の労働」に対してのみですので、例えば、給与算定期間が1~30日で15日の勤務終了時に前借りを申し出た場合、1~15日までの15日分の給料、つまり、この場合は満額の半分までしか受け取ることはできません。
給料の前借りをする際は、無用なトラブルを回避するために「金銭借用書」を作成しましょう。金銭の貸し借りは「金銭消費賃貸借契約」という法的行為にあたり、民法が適用されます。金銭借用書を作成し、互いに署名捺印をすれば、同意内容を書面で残すことができますので、トラブルを防ぐことができるのです。
即日で現金を手に入れてやり過ごす
ここまでは、一般的な金策の方法を紹介してきました。いずれにしても、苦労や面倒、デメリットが伴います。
洋服やCD、本などを売るのには手間がかかりますし、何よりも思い出の品だったら身を削られる思いがするはず]です。また、日雇労働をして日当を稼ぐ方法は、時間的にも体力的にもきびしいものになるに違いありません。最悪の場合、体調を崩してしまうことにもなりかねません。
また、親兄弟や友人、知人に借金の依頼をすることはあまりおすすめできません。血のつながっていない友人や知人は言うに及ばず、たとえ親兄弟でも借金の依頼をきっかけに関係にヒビが入ることがあります。給料の前借りも最終手段と考えるべきです。確かに前借りで状況が打破できることもあるかもしれませんが、同僚や先輩からの評価が悪化したり、出世に影響したりしないかというと、査定に関わってくることも否定できません。
そこで、有力な選択肢として、携帯料金決済現金化をおすすめします。携帯料金決済現金化とは、携帯電話のキャリア決済を使用することで、簡単な手続きだけで現金を手に入れることができる安心・安全・便利なサービスです。
携帯電話というのは、契約した時点で、ネット上で買い物ができる機能が備わっています。いくらまで買い物できるかという利用可能額は、キャリア、契約年数、利用状況によって異なりますが、平均すると50,000円から最大10万円までの枠があります。残高確認→お申込み→キャリア決済→入金という、たったの4ステップで現金が手に入ります。買い物した購入代金は、月々の携帯電話の利用料金と合算して支払うことになりますので、実際の支払いは翌月の携帯電話料金支払いのタイミングとなります。
給料日までにはまだ時間はある。けれど手元にお金がない。
そんなときに真っ先にしなくてはならないのは、残っているお金を正確に把握することです。この時点で給料日まで、あまりにもきびしい条件で過ごさなければならないことがわかったら、携帯現金化でやり過ごすのも一手です。
携帯料金決済現金化は事前審査が一切ありません。また、実際に店に足を運ぶ必要もありませんし、保証人を立てる必要もありません。手続きに要する時間は短く、最短で10分です。つまり、一般的な金策で必ず伴う苦労や面倒、デメリットがないのです。
だからといって、自由にお金を使っていいことにはなりません。携帯料金決済現金化は、計画的に利用する必要があります。その上で、万一、緊急事態に陥った際、非常に有効な選択肢となることは覚えておいて損はないはずです。
まとめ
給料日までお金がないときの切り抜け方を紹介しました。
理想は、毎月きちんと貯金をして、給料が入ったらすぐに使い道の計画を立てることです。そうすれば、給料日前にお金が不足することも減るでしょうし、いざ不足してしまってもみずからの貯金から生活費をまかなうことができるはずです。
それを目指す過程で、給料日までに金欠状態に陥ってしまったら、しっかり残り日数の計画を立てて事態を切り抜けられるよう努力してください。どうしても切り抜けられないときは、リスクの高い家族や友人への借金申込みや給料の前借りを考えるより、携帯料金決済現金化を選択されることをおすすめします。