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現金化ユーザー必読!ギフト券購入規制について!

(2018.02.14)

 

誰でも急にお金が必要になったり、現金でなければ支払いが認められないお店で買い物をしたり、突然結婚式やお葬式に出席したりする必要がありますよね。そういった突然の出費に対して、キャリア決済枠を用いてギフト券を購入、その後換金することで現金を手に入れるという方法、通称「携帯料金決済現金化」が昨今話題になっていました。携帯料金に支払いを上乗せする方法なので、クレジットを所有していない人でも気軽に現金化できるという魅力があります。そこが注目され、多くの人に利用されていたのですが、今回その現金化に大きな動きがありました。

従来はamazonギフト券などをキャリア決済で購入し、買い取りを行なっている業者に現金化してもらう、という方法が主流でした。しかし、主要キャリアやamazonによる現金化対策により、この方法でamazonギフト券を購入することができなくなりました。

本来キャリア側では、キャリア決済を用いてギフト券などを現金化する、ということを禁じています。このことは利用規約にも書かれており、類似した機能を持っているクレジットカードでも、ショッピング枠で現金化することを目的とした使用が禁じられています。そういった事情や変化を受けて、現金化にamazonギフト券が用いられることはなくなっていきました。代わりに、キャリア決済を用いれば容易に手に入れることのできるiTunesギフトカードが、現金化の主流商品として台頭していくことになります。

ですが上記の動きに対しても、転機となる大きな出来事が起こります。docomo、au、softbankの大手三社が、現金化規制のために、キャリア決済によるiTunesコードの販売を揃って中止したのです。amazonギフト券に続いてこのような動きがあったことからしても、現金化を封じることへの、力の入れ様が伺えます。結果的に現状では、キャリア決済を用いて現金化の代表商品であるギフトコードを入手することは、不可能となってしまいました。

 

表向きの理由は、フィッシング詐欺警戒?

各社がキャリア決済によるギフトコードの購入に対して防止策を講じていますが、発端となったのはNTTドコモがユーザーに注意喚起した、フィッシング詐欺メールです。ドコモを装ったメールがユーザーに届き、本文に含まれているURLにアクセスすると、dアカウントのログイン画面に酷似したページが表示される、というのが概要です。

これに騙されてIDやパスワードなどを入力すると、個人情報を丸ごと盗まれてしまうというもので、ドコモ公式サイトでは、実際に被害者に送られたメールが公開されました。

<以下原文抜粋>

送信元:info@security1-docomo.●●●
このたびお客様のNTTドコモ会員登録が第三者によって不正にログインされた可能性がございましたためセキュリティ保護の観点から緊急の処置としてお客様のNTTドコモ会員登録のパスワードをリセットしました。
お手数をおかけして申し訳ございませんが引き続きNTTドコモ会員登録をご利用になる場合はお手続きをお願いします。
なおご利用の端末がウイルスに感染している可能性がございます。
パスワード再設定の前にOSソフトウエアが最新の状態であるかを確認し最新パターンファイルを更新したアンチウイルスソフトでウイルスチェックをお願いします。

真偽のほどは定かではありませんが、上記の一件を理由に、ドコモはギフトコードの販売を中止したと考えることもできます。これまでもドコモがサービスの変更・中止をするとsoftbank、auがそれに続くという動きが主流でしたが、今回も販売停止はドコモが真っ先に行い、その4日後には大手三社全てが販売中止に踏み切る形となりました(中止文については後述)。

直接的な理由や目的が現金化の防止ではなかったとしても、結果的にそこに繋がっていることは間違いないので、今後更に進展が見られる可能性は十二分に考えられます。

 

大手三社、Amazonの圧力による現金化防止網

これまではWebMoney「PINCOM」を用いてamazonギフト券を購入、その後業者で現金化をするというのが主流だったと思います。しかし、PINCOMでも様々な動きが起こりました。換金目的での購入を防止するため、フリーアドレスでの購入を制限するドメイン制限や、メールアドレスの与信といった規約追加、改定がその代表です。また、キャリア決済を用いてのギフト券購入に関しても、新規で購入する方の場合は、限度額が1万円という縛りもあります。それらの変遷をたどった後、2017年9月下旬、PINCOMはamazonギフト券の販売を中止する、という結論に至りました。

背景には3大キャリアや、Amazonの存在が予想されます。現金化防止のため、何らかの圧力がかけられたことは想像に難くありませんが、現金化ユーザーとしても次の一手を講じる必要があります。そこで注目されたのがiTunesギフトカードでしたが、前述したようにこれらのデジタルコードの販売も中止されてしまい、いよいよ八方ふさがりといった状況です。

ドコモオンラインショップ

2018年2月3日(土)午後3時3分より、「App Store & iTunes ギフトカード」、「Apple Music ギフトカード」の販売を一時停止させていただきます。
※再開時期については未定となっております。
ご不便をお掛けして申し訳ございませんが、何卒ご了承のほど宜しくお願いいたします。

auオンラインショップ

2018年2月7日(水)午後12時00分より「App Store & iTunes ギフトカード」の販売を一時停止させていただきます。
※再開時期については未定となっております。
ご不便をおかけして申し訳ございませんが、何卒ご了承のほどよろしくお願いいたします。

ソフトバンクオンラインショップ

2018年2月6日(火)午後8時00分より、「App Store & iTunes ギフトカード」、「Apple Music ギフトカード」の販売を一時停止させていただきます。
※再開時期については未定となっております。
お客さまにはご不便をお掛けして申し訳ございませんが、何卒ご了承のほどよろしくお願いいたします。

 

amazon、iTunes以外のデジタルコードは?

事の発端はamazonギフトコードの、現金化目的による購入を防止するために、キャリア決済による同コードの購入が禁止されたことです。その隙間を狙う形で、ユーザー達はiTunesギフトコードを次なる現金化ツールとして選びました。そのiTunesギフトコードも、かつてのamazonギフトコード同様キャリア決済による購入が封じられたとなると、次にユーザーが取る行動は自ずと見えてきます。

そうです、amazon、iTunesギフトコード以外のデジタルコードをキャリア決済で購入するのです。具体的には、「Google Playギフトコード」や「Apple musicギフトカード」、オンライン上でゲームをダウンロード購入することのできる「ニンテンドープリペイドカード」、「プレイステーションストアチケット」といったものが考えられます。

しかしこちらについても既に策が打たれていました。現在はPINCOMも含め、あらゆるデジタルコードの、キャリア決済による購入が禁止されています。PINCOMでは次のように説明しています。

 

<以下原文>

2018/02/07重要情報「WebMoney PINCOMにおけるauかんたん決済のご利用停止のお知らせ」

日頃より、WebMoney PINCOMをご利用いただき、誠にありがとうございます。
現在、WebMoney PINCOMでのauかんたん決済のご利用を停止しております。
ご利用のお客さまにはご不便をおかけしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
再開時期は未定となります。再開する場合は本サイト上でお知らせいたします。
【対象店舗】
・プレイステーション ストアチケット ショップ
・任天堂ダウンロードソフトショップ
・Xbox Live コード ダウンロードショップ
【auかんたん決済停止日時】
2018年2月7日 10:15

 

上記のように発表がされており、説明文や今後の動きについては、先ほど紹介した大手三社のものに類似している部分があることをお分りいただけると思います。

 

それでも現金化したい場合、方法はあるのか

現状ではキャリア決済を用いた従来の方法でギフトカード、ギフトコードを購入することができない状況にあります。また、どのプラットフォームでも販売再開の目処は立っておらず、現金化防止を目的としての動きであることは明白なので、そもそも希望もありません。そのような状況下でも、現金化を行う方法はあるのでしょうか。

方法1:キャリアのプリペイドカードにチャージする

1つ目の方法としては、キャリアの発行しているプリペイドにチャージするというものがあります。dカードプリペイドやauWALLETプリペイドカード、ソフトバンクカードなど、各社が発行している何れのプリペイドでも実行可能な方法です。

プリペイドにチャージすることで、カードに描かれている国際ブランドのクレジットロゴ(VISAやMASTERなど)が掲げられている店舗において、買い物の支払い方法として使用することができます。プリペイドのチャージ枠をクレジット決済で購入する、といったイメージですが、プリペイドに残高さえあれば、amazonギフトコードやiTunesギフトコードを購入することも可能です。翌月の決済日にチャージ分の請求が送られてくるので、この方法であれば、現金化は可能です。

 

方法2:バンドルカードにチャージする

2つ目の方法は、バンドルカードにチャージするというものです。1つ目に紹介したプリペイドカードによる現金化でも問題はないのですが、プリペイドの場合、申し込みをしてから手元に届くまで、数週間ほどかかってしまうという欠点があります。

バンドルカードであれば、スマホでダウンロードするだけで利用できますし、「ドコモケータイ払い」「ソフトバンクまとめて支払い」「ワイモバイルまとめて支払い」など、様々な支払い方法にも対応しているため、使い勝手の面でも引けを取りません。アプリをインストールするだけですから、難しさもありません。現段階で残っている現金化の方法としては、この2つの方法のみとなります。

 

しかし今後、amazonでのギフトカード取り扱い中止や、バンドルカードへのチャージ規制といった動きが起こった場合、携帯料金決済現金化をすることは、不可能となるでしょう。